グレン・グールド?


‥これ全部同じひとなんですが‥っていうかフザケていろんなキャラに扮装しているのですがかの偉大なピアニスト、グレン・グールドです。かの偉大な‥ってもとっくに亡くなっている(夭折でした)のですが、氏はかなりのマスメディア好きでラジオ番組の構成をかなりこなしています。そしてこのような扮装をしてピアニストのグールドと対談するというつくりのTVCMを流していたという。短いCMです。
‥ちなみにこのキャラを紹介しますと、左から

カールハインツ・クロップヴァイサー博士

 なんでもドイツの有名作曲家らしいですがサイケな出で立ちです。

マイロン・キャンティ(別名セオドア・スラッツ)

 マイロン君の方はマーロン・ブランドのモノマネらしいですがセオドア君の方はタクシーの運転手とのこと。

サー・ナイジェル・トゥイット・ソーンウエィト

 ソーンウェイト氏はイギリスの変人指揮者だとか(こんなことやってるグールドの方がよっぽど変人なんですが)。
 ちなみに皆さん国籍が違うところに注目です。そう、グールドは御丁寧にもそれぞれのキャラの「語り」に訛りを持たせていました。今で言うなら(チョイ古いけど)タモリの多国籍モノマネに近いかも‥
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 以前にも書きましたが本当に心底クラシック音楽しか聴いていなかった頃の私はグールドへの評価イマイチでした。だって勝手なリズムで弾くわ鼻歌うたうわ‥「ふざけとる!」みたいな?まぁ子供だったし音楽へのパースペクティヴが狭すぎたというのも。でも私にとってのベートーベン『熱情』は彼が基本という位に当時からインパクトはあったのですが‥ロックやジャズを聴いて改めてグールドを聴くとその凄さに魅了されるばかり!
 彼は対位法にこだわりがあったからどの作曲家の曲を弾いてもそれがグールドだと解った。なんでかって言ったらメインメロディ(主題)を解るように弾いたし、そしてそのせいで彼のピアニストとしての評価は微妙なんだけど私としては革命的な解釈と思う。そして彼がモーツアルトを毛嫌いした理由も解るような気がする。近親憎悪なんじゃないかな‥