部長、幽霊を‥

 いやだからね、8月末頃の週末。アンジェラアキみたいな男子とはち合わせて見とれる私+なんですか?なカレがなんとなく動けなくなってるトコにマイ上司・ダサカズ(もう部長じゃないので以降ダサカズorDカズ)がガサツに登場しましてな。で、私と美男子は立ち去ったのですが、Dカズはお手洗いで何かを済ませた後事務所に戻って来て「ちょっと、あれ誰?感じ悪いなぁ、僕には何も言わずにさぁ‥」もうその頃、私は仕事の後片付けにかかっていましたからマサカさっきの事言ってると思わなかったし、たまさかその日は妹がいたので話相手になっている。聞くとはなしに聞いていると「‥ああ、黒縁眼鏡ならカジちゃんと思いますよ?確か姉がG3使い始めた頃結婚するとかしないとか言ってウチに来たから知ってますけどもう亡くなってる筈」オイ、ちょっと待て!なんでマイ曾ての死んだBFの話してんだ、不謹慎にも程がある!と話に割り込むと「いや、さっきトイレんとこで眼鏡かけた男の子とクミさんが喋ってたトコに割り込んで悪かったかも知れないけどなんで無視するかなって思って。でも、もしかして僕の見間違いかなぁ?でも‥クミさん話してたよね?」話なんてしてないし、ここからDカズは幽霊の虜になって‥(続く)