スティーヴン・キング/幸運の25セント硬貨

 短編集。中でも『例の感覚、フランス語でしか言えないあの感覚』と『1408号室』の2作はお盆向きの内容でなかなかデシタ。『例の‥』っていうのはデジャヴュの事なんですがじんわりと‥この短編集ではキング御大自ら各作品の"前"にちょこっと解説書いてるのですがこれのみ"後"。そう、ネタものなので‥以下略。そして『1408号室』では"前"に散々「コワイよ〜コワイよ〜」と書いてあるけど半分程読んだ段階で「えーでも短編だしあとたいしてページないのにほんまかいな」って思うし、実際ツラッと読むとピンとこないのだけど最後の数ページでかなりのインパクト。読む側の想像力を若干要するというトコありますがこれはかなりの名作。ソリッドな『シャイニング』とも。2006年・お盆アワードはこれに決定!