休暇と日本式資本主義

 まったくドカッと1ヶ月程休んでみたいものだ。って長年ロングバケーションな暮らしをしてきた私としてはそうなったらそうなったでまたも浮き草人生に戻ってしまいそうだし考えものではある。まして日本の商業ベースにそういうシステムは全く合致しないのも事実だろう。なんせスキあらば、である。
 さて日本はいちおう「資本主義」に則って稼動しているが、その実態は限り無く「社会主義国家」に近いと思われる。バブル以降市場が過当競争の度合いを深めている事に加えイナカクサイ政治力というものが幅を効かせている事から「自由競争」という形態には程遠い、USSRだった頃のかの国にソックリだ。今回の「郵政民営化」の騒ぎも基本的に政治家=権力側の利権争いに過ぎない。そして郵政民営化に伴ってソコソコの利便が国民に齎されるとしても、しかしソコでワリ食う営利団体=企業の被るダメージの方が寧ろ大きいと思われる。そういう事からして「反対派」が援護しようとしてるのが国民ではなく「ワリ食う企業」なのも明らかだ。
 ちなみに今日私が午前11時に隣町に暮らすid:kinutさんに「郵パック」で出した小荷物を即日配達というワザも発揮する郵便局、これはコマメに小さい局単位で集配+配達をしてるからだと思うのだが、そういうシステムは国営だからこそ完備されたシステムだろうし、コレを民営化するというのは全くフェアじゃない。そして多分民営化が実施され競合企業が弱体化した暁には段階的にではあれ料金がハネ上がるだろう。国民には選択の余地がない。ヤリキレナイ話だ。こんな事が本当に続くようであば『半島を出よ』に描かれたようなデストピアもあながち嘘じゃなくなるだろう。