『朗読者』

 もうあらゆる所でネタバレしてるこの小説です。でもそこですごく感銘を受けた部分があります。主人公の少年がすごく年上の女性と性的な関係になるのですが、その結果彼が今迄不満に思っていた家族に対して「心底優しい気分になった」みたいな記述です。これは共感出来ます。河合隼雄の著作にもありますが本当にイイ形で他人とエロティックにコミット出来ると人間は本当に思いやり深くなれる=そういう余裕が出来るという。しかしこの主人公はこの後引き裂かれるのですが‥それもまた人生。しかしナチスドイツと大日本帝國は同じ枢軸側だったのに日本がボンヤリなのは原爆落とされた初めての国だからでしょうね。人体実験だもの。それでかなりの人が死んだし未だ後遺症抱えてる人もいる。だのに馬鹿な政治家はアメリカに媚び売ってる。一体何なんだって思う。靖国神社参拝しながらアメリカになんですり寄るかね?