スコーピオンズ

 先日『やぶさか対談』という文庫を発見。東海林さだおのエッセイ大好きの私は氏の対談とかも勿論好き、数年前これの前作たる『うぐうぐ対談』も断然面白かったから即買い!構成としては東海林氏と椎名氏の対談にゲストを呼ぶわけなんだけど今回のでは大江健三郎がもう断然面白かった。それも故・伊丹十三に関するあたり。まぁ伊丹十三について詳しいオジサンなんえいうのはそこで既にちょっとアヤシイんだけど、そしてたいていのオジサンが「あいつは嫌味なヤツだ」って言う。ここでもそういう論調なんだけど当然東海林氏や椎名氏は「だってカッコ良すぎる」と婦女子のよう正直なんでこれがまた面白い。そして大江氏は伊丹氏の妹と結婚してるんだけどその理由がまず伊丹氏を絶対的な友人と思ってたような所があってなんか嬉しかった!と、言うのは私も中学生の頃伊丹氏のエッセイ本をかなり読んでかなり感銘を受けた1人だからだ。で、スコーピオンズがどう関係あるかというと‥伊丹氏のエッセイの一編に「カツサンドが好きで恥ずかしい」みたいなのがあってさ。私にとってのカツサンドがスコーピオンズなわけ。今でもたまに聴くとやっぱり嫌いじゃなんだけどこれがもうベッタベタ。それより何より私は直球真只中ファンだった中学の頃、ファンレターを送ってお返事まで貰っているのだ!国民栄誉賞ものだったなぁ‥当然のごとく当時の仲間からは「そんなの代筆に決まってる」と言われたけど代筆であれルドルフ・シェンカー名義でドイツから来たお便りは私宛、それも手書き!くやしかったら受け取ってみろ!って感じだった。古きよき時代ですな。でも、やっぱこれってカツサンド級っていうか高校に進学してからはスコーピオンズ封印されましたから。くれぐれもスコーピオンズに罪はないんですけどね。