無芸大食

 田辺聖子の短編小説。彼女の小説には食べ物がよく出てくるんだけどこの短編の主人公は本当にジャンクなコロッケだの天麩羅だのが好きで嫁ぎ先の姑さんともそういう点で気が合う。しかし旦那は食が細くそのクセ子供を欲しがってい「子供が出来ないのはオマエが食べまくって太りまくるせいや!」とケチをつけるというすごくアホくさい話。ただ主人公の食べっぷりが美味しそうな空気を醸し出している。