今日は久し振りに出勤した。
ほんとうは今朝もまだしんどかったのだが、キリのいいところでエイッ!と出勤しなくては、なかなか腰があがらないとおもったからだ。
あと、母親のほうの用事で妹が欠勤するというのもあって。
ゆったりとしたペースで仕事を始めたかったのだけれど、マイ上司はそういう空気を一切よまない野郎で、バタバタする。実にしんどい。
そこで昼休みはソファで寝ようとおもっていたのに「お昼、なにかごちそうするよ」とやたら景気のいいことを言われたので眠気はおいといて外にでた。
なんと、連れていかれたのは『ラーゲリ』というなんだかややこしそうな店‥きくとシベリア料理店なのだという。
それがやたらと純和風な店のつくりだし、メニュも怪しいしろもの。
マンガのフキダシのよう、それも下手なゆらゆらした線で描かれたマルのなかに小さく「シベリア風」と書かれているものの、しかし"から揚げ定食"とか"豚汁定食"とかなのだ。
シベリア風というかロシア風なのなら、せめて「キエフチキン」とか「ボルチー」とかにすればいいのに‥とおもい、カウンターの中のニーチャンに声をかけると、かれは清清しい笑顔で
「いや、だからシベリア風であってロシア料理とは違うんで!」と、勢いよく答えた。
きくと、シベリアでは寒さが酷いので脂質が多いとのこと。
では、わたしの注文した豚汁定食は‥?
「その豚汁も、バラはバラでもあぶらの多いところをよってつかっています。」
ちなみにマイ上司は「シベリア風・海鮮丼」を食べていたが、店を出てから「シベリア風かなんか知らんけど、タマネギはないわ!海鮮丼にタマネギは!」と、いつものように爪楊枝をシーハーしながら言った。
そういうことは、店員さんにアドバイスしてあげればいいのに。