2010-11-09 生焼波止場・2 詩 スーパーマーケット、晩秋 それも夕暮れ時、晩秋の 住宅街からはじまる公設市場 そのアーケードの終わる駅前に近い スーパーマーケットで私は出会う やけに にこやかな 華僑の卵屋にかれは 私の自転車が目当てなのだそれは純然たる好奇心の賜物 私の 影のよう、黒く痛々しい自転車に乗ることさえ出来れば 波止場(あの独特な臭いのする)に あそこにへばり付いてある 幻燈のような店々へ 辿り着けると思っているのだ‥冬には失われてしまう 波止場に