ハンニバル・ライジング下巻/トマス・ハリス


(;゜д゜)ハラハラドキドキハラハラドキドキ.....うーん、でも今作はちょっと内容的に薄い感じが‥なんか映画のノヴェライズ読んでいるような気ですらしました。
 これ迄の3作『レッドドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』、それらと今作の違いは"悪者の存在感"にあるように。前3作の"悪者"には各々いろんなコンプレックスな部分があって物語を複雑に面白くさせていたのですが今回は全てに於いてストレート。ひねりがナイ。

ところでレクター伯爵だけど

 まぁイロイロあってハンニバル少年は画家である叔父に引き取られ日本人妻の紫夫人にイロイロ影響など受けるのですが、この叔父さんのモデルは絶対バルテュスでしょうね。正式名バルタザール・クロソウスキー・ド・ローラという彼はポーランド貴族の天才画家。その上確か日本で初展示会やった時に通訳した若い日本女性を見初めて結婚‥っていうとどんな絵描いてんねんという興味湧きません?湧いた方はこちらからどうぞ、いろいろ見れます↓
     バルチュスに関するサイト
 ↑上サイトでも解りますが、そう、なんとあのピエール・クロソウスキーの弟さんです。スゲー兄弟です。あとスゴイといえばバルタザール伯爵が画家として「バルテュス」と名乗っていた事もスゴ。これは例えば私、クミという名前なのを幼少のおり「くーちゃん」って皆様呼んでいたのですがそれに等しい略式愛称らしいです。
 ここで『ハンニバル・ライジング』に話を戻すと、ハンニバル君も画才がありその烙印が‥みたいなトコにも繋がるかも。でもまぁ今作は小説より映画の方が面白いんじゃないかなって思います。私はケチだからロードショウなんて観ません、本読んだの忘れた頃にWOWOW放映で観ます(^^)/~