Dee Dee Bridgewaters/LOVE & PEACE

 12年前にリリースされたアルバム。D.D.がH.シルヴァー御大の曲を歌うというトリビュートものなのだけどなかなか豪華な内容です。と、いうのも御大御本人が"Nica's Dream""Song for..."という2大ヒットで弾いていたり、あと"Filthy McNasty""The Jody Grind"というワルノリ系をJ.スミスがガンガンノリノリでオルガン弾いてたり!‥そんなん当時のハードバップ・リヴァイバルの便乗商品で気合い入ってないんじゃないの?と思ったら大間違い*1。特に御大のソロはかなり進化していた。"Nica's Dream"は先ずJ.Mでのスロウな演奏があり次ににK.バレルとのがあるんだが今手元にない。そして自身のバンドによる演奏(速すぎ)の後このアルバムでのソロを聴くとホレス師が常に進化しているという事を感じる。彼のコンポージングも凄いが、それより調整への独特な感性の方が凄い。例えばKey in Cの曲のソロをKey in Fで弾きつつもちゃんと辻褄をあわせられる。

*1:実は他でもなく私がそう思ってた