デュラス/モデラート・カンタービレ/ロルV

 最近デュラス自身がアルコール問題を抱えていたと知って「やっぱりなあ」と思いました。私自身アルコールと縁がナイ事もないライフなの解るのですが‥モデラートカンタービレのアンヌはそのまんまですが『ロル・V・スタインの歓喜』のロルに至ってはデュラスがあえて素面で生きるなら現実感覚を失ってしまうだろうという感じが正に描かれています。とは言え流石なのは作品としての完成度です。第三者の関与とその人称が劇的にシフトする部分がちょっとスゴいです。