カフカのエッセイ(?)

 以前、接客業をしていた時、イキナリお客さんから『カフカ全集』をプレゼントされた事があります。ハードカヴァーが確か12冊のセット売りオンリーで1冊目が結構目玉。カフカの出版物は殆ど彼の死後本人の意志と関係なく出版されたものなのですが、この『1』に収められているのは彼自身の意志で生前おおやけにされたもののみの収録になっています。一応『変身』とか『流刑地にて』とかも入っているから微妙ですが、何より面白いというか価値あるのは彼が生前雑誌に連載していた短文が収録されている所のように。実にイマジナリーな内容でこんなん当時の社会でどう受け止められたかなぁ‥と思うと彼がその死に於いて自分の書いた物を全て破棄して!って言い残した気分が解るような‥しかしソレが後年評価されるのですから早すぎた天才だったのでしょう。で、私といえばこの『1』以外では『城』の入ってるの読んだ位かな。全集はいまだキレイに箱に収まっています。嫌いじゃないどころか好きなんだけどこうドサーリ贈られると読む気が‥