『隠し剣 鬼の爪』

 部長が「すっごく感動したよ、クミさんもたまにはちゃんとした映画観たら?」と大きなお世話な事言う。そして御丁寧にも自慢のスカパーで録画したビデオカセットをマイデスクの片隅に金曜の夕方置いて帰っていたのを昨日見付けなくッてもイイのに妹が見付けたので仕方なく持って帰ってきました。で、今朝観ました。まずどこの方言か解らないのですが、登場人物の喋ってる事が分りにくくすごい集中力を要される上におっそろしく地味なハナシ。ちなみに部長はカセットに『160分』と書いているからこういう話が2時間40分続くとなるとキツいな‥と思いっぱなし。観るのやめたい気分100%ですがハンパな感想言って部長に「やっぱSさんは漫画しか解らない人だ」と言われるのが嫌さに観続けました。ただ私の最ロングラン・BFだったマツオと主演の永瀬正敏がかなり似てるし性格的にも「こういう人だったなぁ」と思えるようになった辺から方言にも慣れ、結構苦痛が緩和されました。そして2時間経った辺で「え?あと40分どんな展開があるんだろう?」と思ってたら終わり。『160分』というのはあくまでもカセットの容量で本編は2時間少しでした。ややこしい事書くんじゃないよ!そしてこの話のドコが「すっごく感動」かと言えば多分、主人公の武士道にあるんでしょうけど、ストーリー全体に御都合主義すぎな上に何らの解決もない。その上傍迷惑。ましてタイトルの術は『必殺!仕事人』レベル。こんなアホッタレな映画を観て「感動した!小泉さんも観たらしい」って言ってる部長はマスト・ダイ!本当にそう思うならこの主人公のような生き方しろよ!そんな度胸も覚悟もないからこういう映画観て「いいなあ〜」って思えるんやろが。