夜明けのマルジェ

 コレは古い作品。多分もう30年位前のどっちかというとポルノ系。この作品(作品ねぇ‥)の見どころは旬のシルビア・クリステル(@エマニュエル夫人)の美しさと、監督だかプロデューサーだかが原作の謎めいたニュアンスを若干でも残そうと悪あがきしてる感じに尽きるでしょう。原作はP.D.マンディアルグによる『余白の町』ってシュールレアリズムと実存主義の間でウロウロしてるような小説ですが、一般的評価はともかく私はこのマンディアルグとG.バタイユは物凄く接点ナイけど同じ事を180度違う角度から認識してるように思います。エロスとタナトス、そしてとりあえず生きるという事への覚悟?たまたま私が中学生の頃この2者に同時期に出会ったから横並びに考えてしまうのかも知れないのですが。ちなみにこの映画は単なるポルノです。AVに慣れた人々にしてみればもうエロですらないレベルって意味でのポルノ。しかしポルノという言葉が曾てはエロの全てだった事思うとポルノグラフィティーってバンド?ユニット?何か知らないけどFM802でかかりまくるアレってポルノへの冒涜でしょうね。全然ポルノじゃないという点でそう思います。